Salesforceエンジニアの 転職先は どこが ある?
Salesforceエンジニアの転職先は、大きく4つのタイプに分かれます。実際の求人を見ると、タイプによって年収にも大きな差があります。
| 転職先のタイプ | 主な働き方 | 求人の年収例 |
|---|---|---|
| SES・SI企業 | 客先常駐を含め、導入・開発案件に参加する | 380万〜650万円 |
| 導入パートナー(SIer・ITコンサル) | 顧客企業へのSalesforce導入を、提案から開発まで担う | 400万〜600万円、800万〜1,300万円 など |
| 事業会社の社内Salesforce担当 | 自社のSalesforceを企画・開発・改善する | 560万〜730万円、マネージャー職で1,000万〜1,249万円 |
| コンサルティングファーム系 | 大規模な導入や業務改革を、上流から支援する | 600万〜1,999万円 |
出典:転職サイト「Green」「ビズリーチ」「エン転職 AMBI」「KOTORA」の掲載求人(2026年6〜9月時点)
同じ「導入パートナー」でも、会社の規模や担当する案件によって年収の幅が大きく違います。タイプ名だけで判断せず、求人ごとに「どの工程を任されるか」を確認することが大切です。
自分に 合う 転職先の 選び方は?
転職先のタイプは、自分が何を一番重視するかで選びます。
年収を大きく上げたい人
導入パートナーの上位ポジションや、コンサルティングファーム系が候補です。上流工程やプロジェクトのリード経験が求められる分、年収のレンジも高くなります。
上流工程の経験を積みたい人
導入パートナーがおすすめです。提案や要件定義から関われる会社を選ぶと、顧客の業務を設計する経験が積めます。
腰を据えて働きたい人
事業会社の社内Salesforce担当が向いています。自社の業務に深く関わり、作ったものを長く改善していけます。最近は、外部の業務委託に頼っていた開発を正社員で内製化したい、という理由で募集する事業会社もあります。
技術を幅広く経験したい人
複数の顧客の案件に関われるSES・SI企業や導入パートナーが候補です。ただし、客先常駐の場合は、商流や還元率で年収が抑えられていないかを確認してください。
転職で 評価される 経験は?
Salesforceエンジニアの転職で評価されるのは、主に次の4つです。
- 担当した工程:要件定義、設計、開発、外部システムとの連携、データ移行、導入後の定着支援のどこを担当したか。上流に近いほど評価されやすくなります。
- 扱ったクラウド:Sales Cloud、Service Cloudなど、どの製品を扱ったか。複数のクラウドの経験があると強みになります。
- プロジェクトの規模と役割:ユーザー数や関わった人数、自分がメンバーだったのかリーダーだったのか。
- 周辺のスキル:他システムとのAPI連携、Javaなどのプログラミング経験、プロジェクト管理の経験。外資系企業との取引が多い会社では、英語力が求められることもあります。
資格は 転職で どれくらい 役立つ?
資格は、求人の「歓迎条件」に挙げられることが多く、書類選考で経験を裏付ける材料になります。実際の求人でも、アドミニストレーター、デベロッパー、コンサルタント系の認定資格が歓迎条件に並んでいます。
ただし、資格だけで採用が決まることはほとんどありません。評価の中心は実務経験で、資格は「この経験は本物だ」と示すための補強材料と考えてください。目指す方向ごとのおすすめの資格は、Salesforceエンジニアの年収と将来性でまとめています。
Salesforceの 経験が なくても 転職できる?
JavaやWeb開発など、ほかのプログラミングの経験があれば可能性はあります。実際に、Salesforceの開発経験がなくても、Javaのスキルの習熟度を重視して選考し、入社後にSalesforce社の無料学習サービス「Trailhead」で学んでもらう、という求人もあります。
一方で、エンジニアとしての実務経験自体がない場合は、まずエンジニアとして経験を積めるルートから考えるのが現実的です。
今の年収が経験に見合っているか、転職を考える前に数字で確かめておきましょう。
職務経歴書は どう 書く?
Salesforceの経験は、プロジェクトごとに次の順番で書くと、採用担当者に伝わりやすくなります。
| 項目 | 書く内容の例 |
|---|---|
| プロジェクト概要 | 製造業の営業部門(ユーザー約200名)へのSalesforce導入 |
| 利用したクラウド | Sales Cloud、外部の基幹システムとの連携 |
| 担当工程と役割 | 要件定義から開発、データ移行まで。開発チーム3名のリーダー |
| 実装内容 | 商談管理の画面設計、Apexによる見積もり自動作成、基幹システムとのAPI連携 |
| 成果 | 見積もり作成にかかる時間を短縮し、営業担当者の入力作業を削減 |
「Apexで開発した」だけでなく、「誰のどんな課題を、どう解決したか」まで書くと、上流工程の適性も伝わります。
Salesforce本体 (セールスフォース・ジャパン)に 転職したい 場合は?
Salesforceの製品を作っている会社そのものへの転職を考えている人もいると思います。ただし、Salesforceのマーク・ベニオフCEOは、AIの活用によってエンジニアの人数を約2年間ほぼ増やしておらず、採用を伸ばしているのは営業部門だと話しています。エンジニアとしてSalesforceのキャリアを伸ばすなら、本体よりも、導入パートナーや事業会社のほうが求人の選択肢は多いと考えておくとよいでしょう。
運営者より
僕自身、転職を機にSalesforceの資格を取り、導入と開発に関わるようになりました。転職先を選ぶときに大事なのは、資格や会社の知名度よりも、「入社後にどの工程を任せてもらえるか」を面接で具体的に確認することだと感じています。
転職先選びは、 相談先選びで 決まる
Salesforceエンジニアの求人は、同じ職種名でも年収や任される工程が大きく違い、求人票だけでは見分けがつきにくいのが実情です。自分の経験を正しく評価してくれる会社を見つけるには、Salesforce周辺の求人や企業の内情を知っている人に相談するのが一番の近道です。
今すぐ転職するかどうかは決めていなくても、自分の経験でどの会社のどんなポジションを狙えるのかを知っておくと、今の職場で伸ばすべき経験もはっきりします。
動くならこの順番
ステップ1:担当してきた工程と規模を書き出す
要件定義、設計、開発、連携、データ移行、定着支援のどこを、どの規模で担当したかを整理します。
ステップ2:転職先のタイプを絞る
年収、上流経験、働き方のどれを優先するかで、4タイプから選びます。
ステップ3:職務経歴書を「工程と成果」で書く
利用したクラウド、担当工程、実装内容、成果の順でまとめます。
ステップ4:転職相談で狙える求人を確かめる
自分の経験で狙える会社と年収を、外部の目で答え合わせします。
