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# SES・単価と還元率更新日

SESの還元率の平均は?自分の還元率の確かめ方と、低いときの動き方

単価から会社を経て年収になるまでの流れと、その間で差し引かれる部分を示した図

この記事が向いている人

  • 東京・大阪で客先常駐として働いている
  • エンジニアの実務経験が1年以上ある
  • 自分の給料が単価に見合っているか気になっている

結論

還元率は会社によって計算方法が違うため、数字だけで比べると判断を誤ります。まず自分の単価と年収から還元率を計算し、計算方法をそろえた上で相場と比べるのが正確です。

「自分の給料は、会社が受け取っている単価に見合っているんだろうか」。客先常駐で働いていると、一度はそう思ったことがあるはずです。隣の席には別の会社のエンジニアがいて、同じような作業をしているのに、待遇はまったく違うかもしれない。でも、それを確かめる方法がわからない。

この記事では、SESの還元率の考え方と、平均と比べるときの注意点、そして自分の還元率を確かめる手順を順番に整理します。還元率が低かったとき、どう動けばいいかまで一緒に考えていきましょう。

SESの還元率とは何か

還元率とは、エンジニア1人あたりにSES企業が客先から受け取っている金額(契約単価)のうち、どれだけがエンジニア本人に給料として支払われているかを示す割合です。基本の計算式は次のとおりです。

還元率(%)= 年収 ÷(月額の契約単価 × 12)× 100

たとえば、月額単価が60万円で年収が432万円なら、432 ÷ 720 × 100 で還元率は60%になります。単純な割り算ですが、ここで注意したいのが「会社によって計算方法が違う」という点です。

ある会社は、会社が負担している社会保険料や交通費、福利厚生の費用まで含めて「還元」と呼びます。別の会社は、額面の給与だけで計算します。前者のほうが数字は大きく見えますが、手取りが多いとは限りません。求人票や面接で「還元率○%」と聞いたときは、まず何を含めた数字なのかを確認するのが基本です。

還元率の平均と、数字を見るときの注意点

SES業界の還元率の平均は、一般に【数値:出典確認後に記入】程度と言われています。ただし、この数字は調査の対象や計算方法によって大きく変わるため、ひとつの目安として受け止めてください。

平均と比べるときに一番気をつけたいのは、計算方法をそろえてから比べることです。社会保険料込みの数字と、額面だけの数字を並べても意味がありません。自分の数字を出すときも、比較する相場の数字も、同じ定義で計算されているかを確かめましょう。

もうひとつは、商流の影響です。客先と直接契約している元請けや1次請けの会社と、間に何社も入っている3次請け以降の会社では、そもそも会社が受け取る単価が違います。還元率が同じでも、単価そのものが低ければ年収は上がりません。「還元率」と「単価」は、必ずセットで見るようにしてください。

自分の還元率を確かめる方法

自分の還元率を出すには、月額の契約単価と年収の2つが必要です。年収は源泉徴収票の「支払金額」を見ればわかります。難しいのは単価のほうで、会社が教えてくれないケースも少なくありません。

単価を知る方法としては、上司や営業担当に直接聞く、評価面談のタイミングで確認する、といった方法があります。「キャリアの参考にしたいので、自分の単価感を知っておきたい」と伝えれば、角を立てずに聞きやすくなります。具体的な聞き方は、SESの単価の確認方法で例文つきで紹介しています。

単価と年収がわかったら、次のツールで還元率と適正年収の目安をまとめて確認できます。

単価がわからない場合でも、職種と経験年数、勤務地から「適正年収の目安」は確認できます。まずは今の年収が目安と比べてどのあたりにあるのかを知るだけでも、次の一手は考えやすくなります。

現場で見た「還元率が低いまま残った人」と「動いた人」の違い

新人エンジニアの教育を担当していた頃、同じ時期に現場に入ったエンジニアたちの、その後のキャリアの分かれ方を何度も見てきました。スキルや真面目さに大きな差はなくても、数年後の年収にははっきり差が出ていました。

タク

現場で見た実例

現場では、十分なスキルがあるのに、それに見合わない低い単価のまま案件を受け続けている人をたくさん見てきました。そうした人の多くは、自分の単価を知らず、今の会社での評価がそのまま市場での評価だと思い込んでいました。一方で、思い切って単価を確かめ、外の選択肢と比べた人は、同じスキルのまま年収を上げていきました。
振り返ると、差がついたのは「自分の数字を知っていたかどうか」でした。単価を把握していた人は、評価面談でも転職活動でも、具体的な根拠をもって話ができていました。
タク(AI案件をリードするエンジニア/元SESエンジニア/Salesforceコンサルタント)のコメント

動いた人に共通していたのは、いきなり会社を辞めたわけではない、という点です。まず自分の単価と還元率を確かめ、今の会社で交渉できる余地があるかを考え、それでも難しいとわかってから外の選択肢を見ていました。順番を守ったからこそ、焦った転職にならずに済んでいたのだと思います。

逆に、残った人の多くは「なんとなく不満はあるけれど、確かめるのが面倒」という状態のまま時間が過ぎていました。数字を知らないままだと、判断の材料がないので、動く理由も残る理由も見つけられません。

還元率が低かったときの選択肢

計算してみて還元率が低かった場合、選択肢は大きく分けて3つあります。どれが正解というわけではなく、今の経験や希望する働き方によって合う道が変わります。

1. 高還元をうたうSESに移る

働き方を大きく変えずに年収を上げたい人に向いています。ただし、前に書いたとおり「還元率」の定義は会社によって違います。数字だけで選ばず、計算方法や単価の開示方針まで確認してから判断しましょう。

2. 社内SEや自社開発企業に移る

客先常駐から離れたい、ひとつのサービスや組織に腰を据えて関わりたい人に向いています。還元率という考え方自体がなくなる一方で、求められるスキルや評価のされ方も変わります。詳しくはSESの次のキャリアでまとめています。

3. 転職相談で市場での評価を確かめる

どの道が自分に合うのか判断がつかないなら、エンジニア専門の転職エージェントに相談して、市場での自分の評価を答え合わせするのがおすすめです。今すぐ転職するかどうかは、その評価を聞いてから決めても遅くありません。

動くならこの順番

  1. ステップ1:自分の契約単価を確認する

    営業担当や上長に、今の案件の月額単価を聞きます。聞きにくい場合は、評価面談や契約更新のタイミングが自然です。

  2. ステップ2:還元率チェックで還元率と適正年収を見る

    単価と年収がわかったら、還元率チェックで計算します。単価がわからなくても、経験と職種から適正年収の目安は確認できます。

  3. ステップ3:これまでの案件と担当工程を書き出す

    参加した案件、使った技術、担当した工程を時系列でメモします。面談でも、職務経歴書でも、そのまま使える材料になります。

  4. ステップ4:転職相談で市場での評価を答え合わせする

    書き出した経歴をもとに、エンジニア専門の担当者に市場での評価を聞きます。転職するかどうかは、答え合わせのあとで決めて大丈夫です。

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この記事を書いた人

タク

AI案件をリードするエンジニア/元SESエンジニア/Salesforceコンサルタント

  • エンジニア歴

    7年

  • 年収

    エンジニア経験4年で新卒時の2.5倍

  • キャリア相談

    150人

  • 文系・未経験からSESでエンジニアデビュー
  • 新人エンジニアの教育を担当
  • Salesforce資格を取得し、現在はAI案件をリードするエンジニア
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